「ディープ・ブルー」★★★★(5段階評価です)

海に浮かぶ研究所で、実験のため脳を肥大化され飼育されているサメたち。最小限のスタッフしかいない暴風雨の夜、サメたちの逆襲が始まり…。

典型的だからこそ痛快なハリウッド・パニック・ムービー。
もう、オープニングからあまりに教科書的な「イチャつくカップルに忍び寄るサメ」シーンに笑ってしまう。ハリウッド映画そのもの、教科書をなぞるようなわかりやすい展開なのです。病気を治したい余り、禁を破ってDNA実験に走る女性科学者、とか、過去のある謎めいた男、とか、登場人物の造詣もとってもわかりやすい。でもそれが、逆に安定感となって楽しめるのです。定型=人々にウケ続けてきた面白みの集積、と言えるわけで、わかりやすさを突っ込みつつも、ハラハラドキドキでした。話の運びに無駄がないと同時に、ほどよく定型から外す部分もあって飽きないのです。
頭を使わずスリルを満喫したい時には、とってもオススメかと思います。