「横森流 キレイ道場」横森 理香

 通勤電車でサクっと読む。各種エステやヒーリングの体験記。と同時に、著者の精神的な成長記でもあるという印象。
 ”前世”だの”サイキック”だの、ややクセのある世界も登場するけれど、”キレイになりたい!”という目標のために、猪突猛進、トライ&エラーあるのみ、という姿勢には好感を持った。健康で文化的な生活を送りたい、と願う今日この頃なのですもの。
 美容本としては安野モヨコが人気あるけれども、しょろんは読者として、多少エキセントリックなくらい切実な取り組み方をしている人の方が面白いと思う。以前安野モヨコが”自分の力のうち、美にかけているのはほんの○割(うろおぼえなので詳しい数字は不明、でも少なかった)くらい”と書いているのを見て、あーだからどうも入り込めないのか!と目からウロコが落ちた経験があるのです。そういえばしょろんが好む書き手、ムツゴロウさんにしろ岸恵子にしろ、みんなどこか切実である気がします。