お疲れOL、カラーセラピーに染まるの巻

オーラソーマハンドブック
 会社帰り、ふと思い立って某駅ビルへ。”オーラソーマ”なるカラーセラピーを体験できるお店に足を踏み入れました。”オーラソーマ”とは…ガラスボトルの中に、多分、オイルと水の組み合わせだと思うのですが、上下に分かれて別々の(あるいは同系色の)色が付いた液体が入っている。その、様々な色を組み合わせたボトルが105種類あり、どれを選んだかによってその人の精神状態などを診る…というものです。
 数年前までは、占いだの、こうしたセラピーものに無関心であるばかりか、むしろ「医学的な裏付けがなく、うさんくさい」だの「人の弱みに付け込んでいそう」など、マイナスイメージしかなかったしょろん。しかし、社会人生活も数年になり…わかる! わかるよその気持ち!と、心境の変化が起こったのでした。ストレス疲れ迷い不安…胸に溜まるこのヘドロ。時には何かが欲しいんだ! 一体どうすりゃいいってんだ…! と、典型的お疲れOLとして咆えたい今日この頃なのです。
 それはさておき、オーラソーマ。お店、かなり賑わっておりました。しょろんが初挑戦したのは、ボトル4本を選んで行うカウンセリング。あまり詳しく過程を書くと、興味ある方にとってネタバレになりそうなので割愛しますが、まずボトルを選ぶ時点でびっくり。順番待ちをしつつ、店先に飾られたボトルの数々を見ては「あ、この組み合わせ綺麗だな」などなど品定めをしていたのですが、いざ選ぶ段になると、それらが一切心に響かない。むしろ、思ってもみなかった色に集中力が向かうのでした。しょろんの場合、とにかく青、青、青、青!
 個別ブースでセラピストと対面形式で診断が行われるのですが、柔らかい雰囲気のお姉さんがひとつひとつ選んだボトルを取って並べてくれます。そして診断。その人の素質、現状、課題、そして未来のあるべき姿、という流れ。
 …結果は…。
「あの…。お仕事関係で、特に上の人との間に問題を抱えていませんか?」
 グサッ! 飲み物を飲んでいるところだったら、マンガのように噴き出していたと思います。
「どこか、組織的な部分で抑圧があるみたいなんですね。言いたいことがたくさんあるのに、それを吐き出せないでいるというか…」
 グサグサグサッ!! どどどうしてそれを。
「今のしょろんさんには、この溜まっているものを言葉にすることが必要なようなんです。文章を書くのがお好き? ああ、それはすごく良いことですね。あと、このお仕事の方向に今すごくエネルギーを奪われてしまっているようなんです。もっと他に色々なことができるはずなのに、もったいないですね」
 …あー……あー…。二の句がつむげません。まるで心のレントゲン写真を撮られて、解説を受けているかのよう。恐るべしカラーセラピー。性格診断も、興味関心の方向など納得のできるものでした。正直、ここまで当たると思っていなかったわ…。
 30分程度の診断で、お値段3千円。これを高いと思うか安いと思うか? しょろん、大変面白かったので満足でした。
 感想としては、占いやセラピーは”自分では薄々わかっているけれど、誰かに背中を押してもらいたい時に利用するべきもの”だなぁと。確かに昔のしょろんのネガティブイメージの源だった、「医学的な裏付けがない」のはその通り。診断の前にね、契約書のようなものにサインをするのです。「このセラピーが医学的なものでないことを了承します」云々という文言の。
 でも今回は、それがむしろポジティブなものに思えたのでした。医学のように100%(に近いとされている)のものだったら、その診断結果はある意味“逃げ道”がないもの。セラピーものは、自分が気に入った部分だけを取り入れられる“逃げ道“と言って悪ければ”余白”があって、100%のものではないからこその発展性、つまり希望があるのかなぁと思ったのです。ただ、その100%じゃない余白を発展させるのは、あくまで自分自身! 力は借りるが頼らない。100%じゃないものには、100%で対面しない。これが距離の取り方としては良いのかなぁ、などなど思いながらの帰り道でした。…いや。まあ、面白ければ全てはオッケー!なのですが。
 …で。診断によれば、今のしょろんのテーマは“自由“だそうです。自由ねぇ…。自由、欲しいわ(血涙)! まだしばらくは、残業天国(あえて地獄とは言わない)、続きそうなのです。