「シービスケット」★★(5段階評価です)
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2004/08/18
- メディア: DVD
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1930年代、大不況にあえぐアメリカで一頭の競走馬の活躍が人々に勇気を与えた。馬の名は”シービスケット”。サラブレッドにしては小柄すぎ、本来ならば優勝するばずもないと烙印を押された馬だった。そして、その馬主、調教師、騎手とも、それぞれが人生において挫折を経験し、リベンジを胸に秘めていた…。シービスケットが活躍するにつれて、人々の興味は、競走馬のエリート中のエリート、シービスケットとは正反対の経歴を誇る名馬・ウォーアドミラルとの対決に向いて行くのだが…。ノンフィクションの映画化。
「サイダーハウスルール」で大変に素敵だったトビー・マグワイア目当てに借りた本作品。うーん…。物語の前半、シービスケット誕生に関わる重要人物、馬主、調教師、騎手それぞれの人生がかいつまんで描かれるのだけれども、どのエピソードが誰のものか、ごちゃごちゃになってわかりにくかった。やや散漫な印象。肝心の主人公・シービスケットが登場してから、ようやく話がまとまってくるのだが、”誰からも期待されない馬&挫折した人々のリベンジ”が、実話なのだとしてももう少し説得力が欲しいような…。
いまいち感情移入ができなかったのは、自分が何かに、例えば野球チームなどに自己投影をして、ファンになって応援した経験がないからかも。ネットでの評判も、人によってはとても良いので、スポーツファンの人などは感動するのかもしれません。
そして、お目当てのトビーは相変わらず良かったのです。あの目つき! 繊細で神経が張り詰めた目。主人公になるべき存在感! 世の人には”スパイダーマンの人”として知られてしまっているのがちょっと残念なくらいなのです。