高口里純

 休日のお楽しみ、ブックオフへ紛れ込み手にとったのが高口里純「伯爵と呼ばれた男2」。なぜ2巻なのかは我ながら不明なのです。で、その中の一編にものすごく感動してしまい「情事の達人」「スウィート・ハート・ライフ」の3冊を購入。えーと、何か専門用語があるやもしれないのですが、しょろん、萩尾望都高河ゆんの作品にあるような、冒頭のちょっとしたワンフレーズが、クライマックスやラストシーンで全く別の意味を持って再登場、というパターンが大好き。購入した3冊、短編集なのですがいずれも展開が見事で一気に読んでしまいました。「花のあすか組」や「ロンタイBABY」の人だとは聞いて知っていたのだけど、実際に読むのは初めて。「情事…」「スウィート…」は80年代の作品ということもあって、「仕事か恋か」の二択の間で揺れる女心が生真面目で良い感じ。相当遅れて来た読者ですが他作品もチェック体勢。