メイクレッスン@資生堂コスメティックガーデンC

 目指せ美人OL、の野望を抱き表参道へ。しょろん、マスカラはダマになり、アイラインは常に湾曲するお化粧ベタですが、何事も練習するべし習うべし。というわけでメイクアップレッスンを受けてきました。場所は資生堂ショールーム。数々の化粧品が試し放題と言う女性必見の館であります(レッスンは有料)。トレンドメイクを決めた”綺麗なお姉さん”が付きっきりで面倒を見てくれます。好きですともお姉さん。
 売れない漫画家よろしく髪をターバンで持ち上げ、赤子よろしくよどかけを付けレッスン開始。下地を塗り、ファンデーションを塗り、目の周りを彩り。いずれの手順も大変細やかな作業の連続でした。ファンデーションを頬のどの位置に置くか、睫毛をどのようにビューラで丸めるか、などなど教えて頂くのです。なるほどー。しかし一方で、お化粧には大胆さと繊細さの微妙なバランスが不可欠のようです。例えば、マスカラはダマになるのも気にせずたっぷりと付けるべし。ためらい無用。然る後に、ダマ部分をクシで溶かし、滲んだ部分は麺棒でふき取る。お粉も、メリケン粉をかぶったアメコミ主人公よろしくたっぷりと付けるべし。然る後に、余計な粉を払いのける。ひとまず思い切りやってみて、後ほど調整するのが鉄則のようです。”過ぎたるは猶及ばざるが如し”はメイク界では通用しない。及び腰では美しくなれんぞ、と言われているようでありました。
 そして、鉄則はメイク全体にも当てはまるようです。”さあできましたよ〜”とにこやかに告げられ、鏡の中を見るしょろん。一瞬、ギクリとしました。こ、これは白塗り歌舞伎俳優。綺麗なお姉さんを相手に”濃すぎます”と言うのもはばかられ、覚悟を決めてターバンとよどかけを取りました。ところが。あれほど厚化粧に見えたのも束の間、髪を下ろし、着ている洋服とのバランスで見てみると、不思議なことに妙にしっくり来るのです。むしろ、ごく普通の”お化粧しました”という状態。おお、これまでの自分のメイクは薄かったのね、と思ったことでした。及び腰では美に至らず。数々のサンプルと共に教訓も得、ショールームを後にしたのでした。
 残る課題はただ一つ、いかにして朝のメイク時間を確保するか。……美人OLへの道は、清く正しい生活習慣とも関わりがあるようです。遠い。遠いわ。
 資生堂コスメティックガーデンC:http://www.shiseido.co.jp/garden/html/