「太陽の簒奪者」 野尻抱介著

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　理系技術者の友人が、「こ、これは面白かったよ！」と打ち震えながら貸してくれた一冊。文章のテンポが良い、というか展開が早い！SFはそれほど読まないのだけれどサクサク進んでしまった。根っからの文系人間にとっては、科学的な論理展開など少々想像しにくいところはあったけれど、なかなか面白かったのです。しっかし、ロマンス少なっ！　わ、一行で数年が経過した！　宇宙人とＡＩのつながりってアリ？　とか何とか突っ込みつつも、”まだ見ぬ世界への憧れ”が伝わってくるＳＦは素敵だわと思ったのです。でも、ラストは微妙に疑問だったりします。だって、あんなところでは。これからどうすれば良いのか途方に暮れてしまいそう。……など、邪推はせず純粋に感動するのが正しいＳＦの楽しみ方なのでしょう。ロマンの足りぬ自分を発見。